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『あせも対策』

汗疹とは?

発汗によってお肌に小さな水ぶくれや丘疹(きゅうしん=皮膚の隆起のこと)ができる、皮膚疾患の一種です。

あせもができやすい部位は、赤ちゃんでは首周り、おでこ、頭、ワキの下、おしり、おむつがあたる脚の付け根や腰まわり、ヒジ裏やヒザ裏などです。
大人の場合は首周り、胸、背中、腕の内側、お腹などに症状が現れやすいと言います。

あせもの種類

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

1~3mm程度の小さな水疱ができますが、かゆみ、赤みといった症状は見られず、自覚症状のない場合も多くあります。
皮膚の浅い部分でおこっており、放置しても自然に完治する場合がほとんどです。

紅色汗疹(こうしょくかんしん)

日本人のあせもの中で最も多いのがこのタイプです。
赤みのあるブツブツした炎症がおこり、かゆみがでます。
ひどいときには痛みを感じ、汗をかくと患部がピリピリすることもあります。

深在性汗疹(しんざいせいかんしん)

肌色もしくは青白色っぽい発疹が多発し、大きく平らな形状の湿疹が現れます。
皮膚の深部でおこっており、もっとも重症です。
熱帯や亜熱帯で多く発症し、日本ではレアケースです。

汗疹対策

かきむしらない

かゆいあせも。
かいちゃダメっていうけど、結構キツいですよね?

でも本当にかきむしるとダメなんです!
かいてしまうと、もっとヒドい感染症の原因になってしまいます。

かきこわした箇所から黄色ブドウ球菌が感染して「あせものより」と呼ばれるおできができてしまったり、水疱がつぶれることにより他の場所に患部が広がる「とびひ」に悪化してしまうのです。

かくことによって「サイトカイン」という、かゆみ増幅物質が発生するのも見過ごせません。
ますますかゆみがひどくなり、もっとかきむしりたくなります。

お肌はどんどん荒れていきますので、あせもの重症化が進みます。
「イッチ・スクラッチサイクル」と呼ばれる、かゆみの負の連鎖にはまり込んでしまうのです。

こうなってしまうとダメージは大きくなり、完治までの時間もかかります。
これらの方は皮膚科を受診する必要があります。

爪を短く切っておくというのも、ついつい患部に手をやってしまった時に、少しでも負担を軽減できる予防策といえるでしょう。

清潔にする

あせものときは炎症が起こっているわけですから、なるべくお肌を清潔に保っておくのが鉄則です。

雑菌が増えれば増えるほど炎症も悪化してしまいます。
汗をかいたらすぐにタオルなどで軽くふき取りましょう。
濡れタオルの方が汚れを効果的に除去できるのでおすすめです。

ただし強くこすり過ぎるとお肌にダメージがかかり、細菌感染の原因に。
トントンと押さえるようにやさしくふき取りましょう。

汗をたくさんかいた場合には、可能であれば下着なども含めて着替えをしましょう。
帰宅したらすぐにシャワーでキレイに汗を流し、お肌の清潔を保つのも肝心です。

注意したいのがベビーパウダー。

「あせもにはベビーパウダーがよい」という印象を持っている方も多いでしょう。
けれど実はベビーパウダーは、あせも予防には有効ですが、すでになってしまっている場合には逆効果です。
パウダー分が汗口を塞いでしまい、かえって症状が悪化してしまうケースも。

市販薬や処方薬を使用する

あせもにはかゆみ止め効果のある外用薬を使用して、なるべく短期間で集中的に治療するのがおすすめです。
長引けば長引くほどかゆみと闘うストレスが増え、かきこわすリスクも高くなるからです。

短期間で治すにはステロイド系の外用剤が効果的です。

ステロイド剤は副腎皮質ホルモンとも呼ばれます。
免疫を抑制する効果があり、これが局所のアレルギー反応をおさえます。

ステロイド剤は必要以上に強力なものを長期連用すると、細胞の増殖をもおさえてしまうため、皮膚が薄くなるといった副作用がみられます。

副作用が怖いと思う人もいるでしょう。
けれど使用部位と患部の症状にあった強さ・剤形のものを、用法・用量を守って使用すれば、感染症で悪化するよりはよほど低リスクといえます。

湿疹や皮膚炎の治療では、弱いレベルのものから徐々に使っていくのではなく、症状に対して最初から十分な効力をもつ強さのものを選ぶのが定石です。
その方が治りが早く、悪化や慢性化も防げるのです。

ステロイド外用剤ですが、市販薬では「強い・普通・弱い」の3種類のランクに分かれています。
素人では判断が難しいですから、市販薬を購入する際は薬剤師さんに相談しましょう。

一方、処方薬では5種類のランクがあります。
市販薬でご紹介した「強い・普通・弱い」の上に、「最も強い・非常に強い」の2つのランクが加わります。
一般的には軟膏タイプが多いステロイド剤ですが、処方薬ではクリーム状のものやローションタイプ、スプレータイプ、ジェルタイプのものもあり、それぞれ症状や患部に対する向き不向きがあります。

症状が重い場合や、外用薬が塗りにくい部分に発症している場合、その他にも懸念事項がある場合には、医療機関を受診した方が賢明です。

消炎作用のあるローションを使用する

保湿効果と消炎作用のあるローションやジェルを使用する手もあります。